Longevity Medicine
Longevity Medicine
Longevity Medicineは、当院が診療全体を貫く考え方として掲げているものです。
特別な治療法の名前ではありません。
整形外科も、再生医療も、皮膚科も、美容皮膚科も、同じ目的のもとに置いている——その目的を示す言葉です。
その目的とは、動ける状態で、長く過ごしていただくことです。
4つの領域が、同じ方向を向いています
当院の診療は、次のように整理しています。
① 運動器を診る(整形外科・リハビリテーション)
膝、腰、肩、首、手、足。骨と関節と筋肉。
日常生活に制限が生じる原因として、運動器の問題は大きな割合を占めます。
痛みを取るだけでなく、なぜそこを痛めたのかを、体の使い方から見直す——ここに理学療法士が関わります。
② 組織の修復に働きかける(再生医療)
手術以外の選択肢を探しておられる方に対する、PRP療法・幹細胞治療などです。
厚生労働省への届出を行ったうえで実施しています。
すべての方に適しているわけではありません。 まず、保険診療での治療を十分に行ったうえでご検討いただきます。
→ 再生医療(総合)
③ 皮膚を診る(皮膚科・美容皮膚科)
湿疹、かぶれ、にきび、乾癬といった保険診療から、しみ、赤ら顔、毛穴、たるみまで。
皮膚も、時間とともに変化します。 そして、その変化は日々のケアで進み方が変わります。
④ 内側から整える(Inner Conditioning)
体の外側だけでなく、内側からも見ていくという領域です。
- メディカルボディメイキング:体の組成と姿勢に、医学的にアプローチする
- 栄養採血外来:血液から、体の状態を確認する
この2つは、①〜③を支える土台という位置づけです。
これは「特別なプログラム」ではありません
はっきりお伝えしておきます。
Longevity Medicine という名前のコースや、パッケージがあるわけではありません。
あるのは、普通の診療です。
- 膝が痛ければ、診察して、検査して、リハビリをします
- 湿疹が出れば、原因を探して、薬を出します
- 骨密度を測って、必要なら治療を始めます
その一つひとつを、「今この症状を抑える」だけで終わらせず、「10年後、20年後にどうなっているか」から逆算して組み立てる——それだけのことです。
特別なことをしているわけではありません。 ただ、その視点を持ち続けることが、実は難しいのだと思っています。
「何かのコースに入っていただく必要はありません。」 普通に受診していただければ、それで構いません。
老化を止めるとは、申し上げていません
この言葉を掲げると、「老化を止める」「時間を巻き戻す」といった話に聞こえるかもしれません。
そうではありません。
年齢とともに、骨は弱くなり、軟骨はすり減り、筋肉は落ち、皮膚は変化します。これは避けられません。
変えられるのは、進み方です。
- 骨密度:測って、対策を取ることで、減り方が変わります
- 関節:体の使い方を変えることで、変形の進み方が変わります
- 筋力:何歳からでも増やせます
- 皮膚:日々のケアと紫外線対策で、5年後10年後が変わります
「時間を巻き戻す」のではなく、「今から先の傾きを変える」。
過大な期待を持っていただく必要はありません。 できることと、できないことを、はっきりお伝えします。
4つの領域は、こう組み合わさります
「4領域あります」と並べるだけでは、意味がありません。
実際に、どう組み合わさるのかを、いくつか挙げます。
膝の痛みで来られた方の場合
診察と検査で状態を確かめる(①)→ リハビリテーションで、体の使い方を見直す(①)→ それでも難しければ、再生医療という選択肢(②)→ 並行して、骨密度も確認しておく(①)→ 体の組成に課題があれば、そちらにも手をつける(④)
「膝だけを診て終わり」にはしません。
肌の相談で来られた方の場合
それが何であるかを確かめる(③・保険診療)→ 治療する(③)→ 良い状態を保つ方法をお伝えする(③)→ 必要であれば、美容の選択肢もご説明する(③)→ 体調や生活に課題が見えれば、そちらもご相談いただける(④)
骨密度が低いと分かった方の場合
治療を始める(①)→ 年単位で経過を確認する(①)→ 転ばない体をつくる(①・リハビリテーション)→ 筋肉量を測って、変化を追う(④)
共通しているのは、「その症状だけを見ない」ということです。
ただし、押しつけはしません。 「膝だけ診てほしい」であれば、それで構いません。
順番があります
当院では、いつも「まず保険診療」から考えます。
- 見た目のご相談 → まず、それが何であるかを確かめます
- 関節の痛み → 保険診療での治療を十分に行ったうえで、再生医療をご検討いただきます
- 体調のご相談 → 食事で足りていれば、サプリメントは必要ありません
「せっかく来たのだから、何かしましょう」という進め方は、していません。
自由診療については、その場で決めていただく必要もありません。
詳しくは保険診療と自由診療の違いをご覧ください。
時間軸で考えるということ
同じ方でも、必要なことは年代で変わります。
- 症状が出る前:測っておく、守っておく
- 出始めたとき:原因を確かめ、体の使い方を見直す
- 進んできたとき:保存的な治療を十分に。それでも難しい場合の選択肢
- そのあとも:手術後のリハビリ、年単位の管理、転ばない体
「治して終わり」ではなく、「その先も続く」。
年代ごとの考え方はライフステージ別の通い方を、 健康寿命という考え方についてはLongevity Clinicをご覧ください。
私たちが避けたいこと
この考え方を掲げるうえで、意識的に避けていることがあります。
① 不安をつくって、何かを売ること
「このままでは10年後に歩けなくなります」——こうした言い方はしません。
将来のリスクを説明することと、不安を煽ることは違います。
事実として、骨密度が下がっていれば、そうお伝えします。 ただし、それを自費のメニューにつなげるための材料にはしません。
② できないことを、できるように見せること
老化は止まりません。 すり減った軟骨は元に戻りません。それは、はっきり申し上げます。
期待を持たせたほうが、その場は喜ばれるかもしれません。 しかし、後で違っていたときに困るのは患者さんです。
③ すべてを当院で抱え込むこと
手術が必要なら、そう申し上げてご紹介します。 他の医療機関のほうがよければ、そう伝えます。
「長く診る」ことと、「抱え込む」ことは別だと考えています。
④ 通い続けることを、目的にすること
「様子を見るために、毎月来てください」——必要がなければ、そうは申し上げません。
間隔をあけてよければ、あけます。 一度終わりにしてよければ、そうします。
必要になったら、また来ていただければ、それで構いません。
よくあるご質問
Q. Longevity Medicine を受けるには、どうすればよいですか?
特別な申し込みはありません。 通常どおり受診していただければ結構です。
Q. 何か特別な検査をするのですか?
必要と判断した検査を行うだけです。 ご希望があれば、骨密度や体成分の測定についてご相談ください。
Q. サプリメントを勧められますか?
必要とは限りません。 食事で足りていれば、それで構いません。必要かどうかを確かめたうえでご説明します。
Q. 費用は高くなりますか?
保険診療で対応できるものは、保険診療で対応します。 自由診療をご検討いただく場合は、費用を先にご説明します。
Q. 「アンチエイジング」とは違うのですか?
当院では、老化を止めるとは申し上げていません。 進み方を変えること、動ける状態を保つことを目標にしています。
この治療を受けられる前に(費用・リスク・自由診療について)
このページでご案内している治療のうち、次のものは自由診療(保険適用外)です。ご検討の前にご確認ください。
- PRP療法:自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、白血球除去型PRP(PRGF-Endoret®)110,000円/回(計3回が標準)、高用量PRP(Angel™ HD-PRP)330,000円/回(いずれも税込)。料金は1部位ごとに発生します(例:両膝にPRGFを3回で660,000円)。別途、MRI評価・血液検査の費用がかかります。主なリスクは注射部位の一時的な痛み・腫れ・熱感・内出血で、感染等のリスクは低いとされますがゼロではありません。治療効果には個人差があります。用いるPRP調製システムはいずれも国内で承認・認証を受けた医療機器です(Angel™ cPRP System 承認番号 30500BZX00054000/PRGF-Endoret® 認証番号 30500BZI00007000)。
- 幹細胞治療(MFAT・培養幹細胞):自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、MFAT 600,000円(1部位)/990,000円(2部位)、培養幹細胞治療 総額 2,200,000円(いずれも税込)。培養幹細胞治療は上記が総額で、MFATは別途、診察・検査の費用がかかります。症例によって追加の検査費用が必要となる場合がございます。主なリスクは脂肪採取部位の痛み・腫れ・皮下出血、関節投与後の腫れ・熱感、麻酔によるアレルギー(まれ)、培養工程での資材に伴うアレルギー(まれ)です。治療効果には個人差があります。MFATの調製には国内で承認を受けた高度管理医療機器「LIPOGEMS O キット」(承認番号 30400BZX00092000)を用います。なお、培養に用いる資材には国内承認を受けていないものを使用する場合があります。
- 入手経路・国内の承認状況:いずれも国内の正規流通経路で導入しています。医師の個人輸入は行っておりません。くわしくは当院の自由診療についてをご覧ください。