皮膚科の処置・手術

皮膚科では、お薬による治療だけでなく、できもの・いぼ・にきび・巻き爪など、処置や小手術によって対応する症状も数多くあります。当院では、まず診察や皮膚エコーによる検査で状態を丁寧に確認したうえで、それぞれの症状に合った処置をご提案しています。多くの処置は日帰りで受けていただけます。このページでは、当院の皮膚科(保険診療)でご案内している代表的な処置・手術の内容を、症状ごとにわかりやすくご紹介します。それぞれの症状についてより詳しく知りたい方は、各疾患ページもあわせてご覧ください。

皮膚科の処置・手術について

「できものがある」「いぼができた」「にきびが治らない」といった症状は、お薬だけでなく、処置や小手術によって改善を目指せることがあります。当院の皮膚科では、視診・触診に加えて必要に応じて皮膚エコー(超音波検査)を行い、できものの深さや広がりを確認したうえで、処置の方法を検討します。

処置の内容は、症状の種類や大きさ、部位、炎症の有無などによって異なります。保険診療の範囲で対応できるものが中心ですが、美容目的の処置や巻き爪の矯正的なケアなど、自由診療となるものもあります。どちらに該当するかは、診察のうえで丁寧にご説明します。自由診療となる処置の費用は、巻き爪・陥入爪、ほくろ・いぼ取り、美容皮膚科 料金一覧の各ページに記載しています。ご不安な点は、処置を受ける前に遠慮なくおたずねください。

皮膚エコー(超音波検査)による診断

見た目や触った感じだけでは、できものが皮膚のどの深さにあるのか、内部がどのような状態になっているのかを正確に判断することが難しい場合があります。当院では、超音波診断装置(エコー)を用いた検査を行っています。

エコー検査では、できものの大きさや深さ、血管や神経との位置関係、炎症の程度、内部の構造などを画像で確認できます。痛みはなく、検査時間も数分程度で、その場で画像を見ながらご説明します。手術が必要かどうか、必要な場合にどのような方法が適しているかを判断するうえでも、参考になる検査です。「これは何だろう」「大きくなってきた気がする」といったお悩みがある場合は、まずご相談ください。

日帰り手術(できもの・粉瘤などの摘除)

粉瘤(ふんりゅう)や脂肪腫、良性の皮膚腫瘍などのできものは、状態に応じて日帰りの手術で摘除できます。局所麻酔を行ったうえで処置を行うため、入院の必要はなく、多くの場合その日のうちにご帰宅いただけます。

できものの大きさや部位、炎症を伴っているかどうかによって、適した手術の方法や麻酔の範囲は異なります。診察やエコー検査の結果をもとに、一人ひとりの状態に合わせて手術の方法をご説明し、ご納得いただいたうえで日程を決めていきます。摘除した組織は、必要に応じて病理検査に提出し、診断を確定させます。できもの・皮膚腫瘍そのものの症状や見分け方について詳しくは、できもの・皮膚腫瘍のページをご覧ください。

液体窒素による凍結療法(いぼ)

いぼ(尋常性疣贅など)に対しては、液体窒素を用いた凍結療法が保険診療の標準的な治療として広く行われています。マイナス196度前後の液体窒素をいぼの表面に当てて組織を凍結させ、いぼを少しずつ小さくしていく方法です。

一度の処置ですべてのいぼが取り切れるとは限らず、いぼの大きさや部位によっては、数週間ごとに繰り返し治療を行うことが一般的です。処置中は、ピリッとした痛みや、処置後に水ぶくれができることがあります。いぼの原因や種類、うつりやすさなどについて詳しくは、いぼのページをご覧ください。

面皰圧出(にきびの処置)

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)は、毛穴に詰まった皮脂や角質を、専用の器具を使って安全に押し出す処置です。赤く腫れる前の段階で毛穴の内容を取り除くことで、治りを早め、ニキビ跡を残しにくくすることが期待できます。

ご自身で無理に潰してしまうと、皮膚の深い部分を傷つけ、かえって跡が残りやすくなることがあります。繰り返すにきびや、赤く腫れたにきびでお悩みの場合は、外用薬・内服薬とあわせて面皰圧出をご検討ください。にきびの仕組みや保険診療でできる治療の全体像については、にきび(尋常性ざ瘡)のページで詳しくご説明しています。

切開排膿

炎症が強く進み、皮膚の内部に膿がたまってしまった場合には、切開して膿を排出する処置(切開排膿)を行うことがあります。粉瘤に炎症を起こして腫れてしまった場合や、皮下膿瘍などでこの処置が必要になることがあります。

強い痛みや腫れ、発熱を伴う場合は、我慢せず早めにご相談ください。炎症が強い状態のまま放置すると、範囲が広がったり、周囲の組織に影響が及んだりすることがあります。炎症が落ち着いたあとに、原因となったできものそのものの摘除が必要になる場合もあり、その際はあらためて日帰り手術についてご説明します。

ほくろ等の切除

ほくろ(母斑細胞母斑)は、大きさや部位、こすれやすい場所にあるかどうかなどによって、保険診療の対象となる場合と、見た目を整える目的の自由診療(美容目的)となる場合があります。急に大きくなった、色や形が変化してきた、出血を繰り返すといった場合は、良性・悪性の判断のために、まず診察やエコー検査でご確認します。

美容目的でのほくろの切除は自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。保険診療・自由診療のいずれに該当するかは、診察のうえで判断いたします。

巻き爪の処置

巻き爪(陥入爪)は、爪の端が皮膚に食い込み、痛みや炎症の原因となる状態です。爪の切り方や足に合わない靴、歩き方のくせなどが関わっていることがあります。炎症を伴う場合は、保険診療での処置が必要になることもあります。

また、痛みや変形の程度によっては、爪の形を整えていく矯正的なケアなど、自由診療の選択肢をご案内することもあります。※この矯正的なケアは自由診療(保険適用外)の処置で、別途費用がかかり、効果には個人差があります。どのような処置が適しているかは、爪の状態を実際に拝見したうえでご説明します。矯正ケアの費用やリスクについて詳しくは、巻き爪ページの「この矯正ケアを受けられる前に(費用・リスク・自由診療について)」の説明をご確認ください。巻き爪の原因やセルフケアについても同ページでご案内しています。

摘出した組織の病理検査について

日帰り手術やほくろの切除などで取り除いた組織は、必要に応じて病理検査(顕微鏡による組織診断)に提出します。見た目だけでは判断がつきにくい場合でも、病理検査によって良性か悪性か、どのような組織であるかを確定的に確認できます。

結果が出るまでには一定の日数がかかります。結果が届き次第、あらためて診察でご説明し、追加の検査や治療が必要かどうかを含めてご案内します。ご不安な場合は、結果をお待ちいただく間も遠慮なくお問い合わせください。

日帰り手術は入院しなくても受けられますか?

はい。当院でご案内している皮膚科の手術は、基本的に日帰りで行うものです。局所麻酔で処置を行うため、入院の必要はなく、処置後はその日のうちにご帰宅いただけます。ただし、できものの大きさや部位、炎症の有無によっては、複数回に分けての通院や、傷の状態を確認するための再診をお願いすることがあります。

処置や手術に痛みはありますか?(麻酔について)

日帰り手術や切開排膿などでは、局所麻酔を行ったうえで処置を行いますので、処置中の強い痛みはできるだけ抑えられるようにしています。液体窒素による凍結療法や面皰圧出では、ピリッとした痛みや圧迫感を感じることがあります。麻酔の範囲や痛みの感じ方には個人差がありますので、ご不安な場合は診察時にご相談ください。

保険診療で受けられますか?(自費の処置もあります)

できものの摘除、いぼの凍結療法、にきびの面皰圧出、切開排膿、炎症を伴う巻き爪の処置などは、多くの場合保険診療の対象です。一方で、美容目的でのほくろの切除や、巻き爪の矯正的なケアなど、症状や希望する内容によっては自由診療(保険適用外)となる処置もあります。どちらに該当するかは処置の内容や目的によって異なりますので、診察のうえで判断し、事前に費用も含めてご説明いたします。

処置後のセルフケア(傷あとのケア)

処置や手術のあとは、傷を清潔に保ち、こすらないようにすることが回復を助けます。

  • 傷をこすらない・触らない:処置後の皮膚はデリケートな状態です。かさぶたを無理にはがしたり、こすったりしないようにしましょう。
  • 指示どおりに保護する:テープや軟膏など、処置後のケア方法は症状によって異なります。当院の説明に沿ってケアを続けてください。
  • 紫外線を避ける:処置した部分は色素沈着を起こしやすいことがあります。日常的な紫外線対策を心がけましょう。
  • 異常があれば早めに連絡:処置した部分が強く腫れる、痛みが強くなる、熱をもつといった場合は、自己判断せずご連絡ください。

受診の目安(こんなときはご相談ください)

  • できものが急に大きくなった、硬くなった、痛みや赤みが出てきた
  • いぼが増えてきた、大きくなってきた
  • にきびが赤く腫れている、繰り返している、跡になりそうで心配
  • ほくろの色や形が変わってきた、出血を繰り返す
  • 巻き爪の痛みで歩きにくい、爪の周りが腫れて炎症を起こしている

上記のような症状がある場合は、我慢せず早めにご相談ください。状態を確認したうえで、適した処置の方法をご案内します。

よくあるご質問

Q. 粉瘤やできものの日帰り手術は、その日のうちに受けられますか?
できものの大きさや炎症の有無によって異なります。まず診察とエコー検査で状態を確認し、手術の方法や日程をご説明したうえで進めます。当日の状態によっては、あらためて日を改めて手術を行う場合もあります。

Q. いぼの治療は一回で終わりますか?
液体窒素による凍結療法は、いぼの大きさや部位によって、一回で終わることもあれば、数週間ごとに繰り返し治療が必要になることもあります。経過を見ながら治療を続けていきます。

Q. ほくろは希望すれば取ってもらえますか?
大きさや部位、症状の有無によって、保険診療の対象となる場合と、美容目的の自由診療となる場合があります。まずは診察でご希望とほくろの状態をお伺いし、適した方法をご案内します。

Q. 巻き爪の処置は痛いですか?
炎症を伴う巻き爪の処置では、局所麻酔を行う場合があります。矯正的なケアについては、爪や皮膚の状態によって感じ方に個人差があります。ご不安な場合は事前にご相談ください。

Q. 手術した部分の傷あとは残りますか?
処置の方法や部位、体質によって傷あとの残り方には個人差があります。傷あとをできるだけ目立たなくするためのケア方法についても、処置後にあわせてご説明しています。

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