4領域連携体制
当院は、整形外科・リハビリテーション・再生医療・皮膚科・美容皮膚科を、ひとつの場所で診ています。
「総合的に診ます」という言い方は、あまりしたくありません。
聞こえはよいのですが、それだけでは何がどう役に立つのか分かりません。
このページでは、実際にどんな場面で、科をまたぐことが役に立つのかを、具体的に書きます。
実際に、科をまたぐ場面
湿布・テーピングでかぶれた
整形外科で最も多い、皮膚のトラブルです。
湿布を貼った四角い形に一致して、赤くなる、かゆくなる。痛みの治療を続けたいのに、皮膚が耐えられない。
このとき、「皮膚科は別の医院へ」となると、話が止まります。
当院では、その場で皮膚の状態を確認し、湿布の種類を変えるか、外用薬の形を変えるか、別の方法に切り替えるかを判断できます。
痛みの治療を止めずに済むこと。 これが、同じ場所にある意味です。
傷跡・手術のあとが気になる
けがや手術のあと、傷が治ったあとに残るものがあります。赤み、盛り上がり、色素の沈着。
「治療は終わりました」で終わらせず、そこから先を扱えます。
関節の症状と、皮膚の症状が同時にある
これは、見逃すと大きい論点です。
- 乾癬:皮膚に加えて、関節が痛む・腫れることがあります
- 掌蹠膿疱症:胸や鎖骨のあたりの痛みを伴うことがあります
- 関節リウマチ:皮膚に症状が出ることがあります
- 膠原病:皮膚と関節の両方に症状が出ることがあります
皮膚科だけを受診していると、関節の症状が拾われないことがあります。 逆もまた同じです。
当院では、皮膚のご相談でも、関節の症状をおうかがいします。 必要があれば、その場で整形外科側の診察につなげます。
とくに、関節の症状は早く把握できるかどうかで、その後が変わります。
足のトラブル
足は、整形外科と皮膚科の境界にあります。
- 巻き爪、陥入爪
- 水虫、爪の水虫
- たこ、魚の目
- 外反母趾
- かかとの痛み
「爪が食い込んで痛い」のは皮膚科ですが、その背景に足の形や歩き方があれば、整形外科の領域です。
両方から見られると、原因にたどり着きやすくなります。
糖尿病のある方の足
足の小さなトラブルが、大きな問題につながりやすいことが知られています。
爪、皮膚、変形、血流、歩き方——これらを分けずに見ることに、意味があります。
スポーツをされる方
けがの治療とリハビリに加えて、日焼け、汗による皮膚のトラブル、靴ずれといったご相談も受けます。
ご家族の受診
膝が痛いお父さま、肌の相談をしたいお母さま、あせもができたお子さん、骨密度が気になる祖父母——別々の医院を回る必要がありません。
付き添いの負担が減ることは、実際に大きな違いになります。
保険診療と自費が、同じ場所にあること
当院には、保険診療(整形外科・リハビリ・皮膚科)と、自費診療(再生医療・美容皮膚科)の両方があります。
このことについて、はっきりお伝えしておきたいことがあります。
順番は、いつも「まず保険診療」です
「見た目が気になる」というご相談であっても、まず確認するのは、それが何であるかです。
- ほくろやいぼ → 確認が必要なものが混ざっていないかを、まず診ます
- しみ → しみではないものが含まれていることがあります
- 髪が抜ける → 円形脱毛症は保険診療です。自費の薄毛治療とは別の病気です
- 顔の赤み → 酒さ、脂漏性皮膚炎など、保険診療の対象であることがあります
「美容で来られたから、美容の治療を」という進め方は、していません。
保険診療で対応できるものは、保険診療で対応します。
自費をおすすめするとき
保険診療の範囲では対応できないもの、あるいはご本人が見た目のために希望される場合に、選択肢としてご説明します。
そのときは、費用・回数・リスク・想定される経過を、先にお伝えします。
その場で決めていただく必要はありません。 持ち帰って考える、ご家族と相談する——どれも当然のことです。
保険診療と自費診療の違いについては、保険診療と自由診療の違いで詳しくご説明しています。
当院で完結しないこともあります
「4領域を診ています」と書くと、何でもできるように読めてしまうかもしれません。
そうではありません。
当院はクリニックです。入院設備はなく、大きな手術は行っていません。
- 入院や手術が必要な状態
- 専門的な設備を要する検査
- より専門性の高い治療
- 緊急の対応
これらは、適切な医療機関へご紹介します。
ただし、そこで終わりにはなりません。
手術後のリハビリテーション、治療が落ち着いたあとの経過観察やお薬の継続は、当院で続けられます。
病院とクリニックの役割分担——そうお考えいただければと思います。
連携している医療機関については、連携先・パートナーをご覧ください。
診察のときに、お伝えいただきたいこと
科をまたぐ相談は、こちらから尋ねないと出てこないことがあります。
次のようなことは、「関係ないかもしれない」と思われても、お伝えください。
- 関節の痛み、腫れ、朝のこわばり(皮膚のご相談のとき)
- 皮膚の症状、爪の変化(関節のご相談のとき)
- 飲んでいるお薬、貼っているもの、塗っているもの
- 持病(糖尿病、甲状腺、腎臓、肝臓など)
- これまでに受けた治療と、その結果
「これは何科の話だろう」と迷われる必要はありません。 そこを整理するのが、こちらの仕事です。
時間軸でつながることも、連携です
科をまたぐことだけが連携ではありません。同じ人を、長く見続けることも、同じくらい大切だと考えています。
けがの、その後
骨折や靭帯のけが、手術のあと。痛みが取れて、日常生活が戻ったところで終わりにはしません。
その関節は、10年後、20年後にどうなるのか。 けがをした関節は、時間が経ってから変形が出ることがあります。そこまで見越して、今できることを考えます。
リハビリテーションは、そのための手段です。
骨密度の、その後
骨粗鬆症は、年単位でのお付き合いになります。
薬を始めて終わりではなく、効いているかを確かめながら、続けるか変えるかを判断していきます。 そして、転ばないための体づくりを、リハビリテーションと組み合わせます。
皮膚の、その後
湿疹やにきびが治ったあと、繰り返さない状態をどう保つか。
乾癬や脂漏性皮膚炎のように、良い状態を維持することが目標になる病気もあります。
年代が変われば、相談も変わります
同じ方でも、30代と50代と70代では、必要なことが変わります。
- 30〜40代:仕事と育児による負担、肌の変化
- 40〜50代:関節の変形が出始める時期。女性は骨量が減る時期
- 60代以降:骨粗鬆症、転倒予防、皮膚の乾燥
その変化に、同じ場所で付き合えること。 これが、私たちの考える「かかりつけ」です。
詳しくはライフステージ別の通い方をご覧ください。
よくあるご質問
Q. 整形外科と皮膚科、同じ日に受けられますか?
保険診療どうしであれば、受けていただけます。 混雑状況によってはお待ちいただきますので、ご予約の際にお申し出ください。 なお、保険診療と自費の再生医療は、同じ日には受けられません。 詳しくは保険診療と自由診療の違いをご覧ください。
Q. どちらの科に行けばよいか分かりません。
受付でご相談ください。 こちらで判断します。
Q. 家族で一緒に受診できますか?
できます。ご予約の際にお申し出ください。
Q. 美容の相談で行っても、保険診療になることがありますか?
あります。それが何であるかを確かめた結果、保険診療の対象と分かることがあります。その場合は、そのようにご説明します。
Q. 保険診療と自費を、同じ日に受けられますか?
組み合わせによります。
- 保険診療と自費の再生医療:同じ日には受けられません
- 保険診療の整形外科と、美容皮膚科:同じ日に受けていただけます
- 保険診療の皮膚科と、整形外科の再生医療:同じ日に受けていただけます
ご不明な点は、ご予約の際にお尋ねください。
Q. 紹介されたら、もう当院には通えませんか?
そんなことはありません。 治療が落ち着いたあとの経過観察やリハビリは、当院で続けられます。