30〜40代の働く世代へ
仕事や子育てに忙しい30〜40代は、「これくらい大丈夫」「まだ若いから」と痛みを我慢しがちな年代です。デスクワークによる腰痛・肩こり・首の痛み、久しぶりの運動でのケガ、抱っこの繰り返しによる手首の痛み――いずれも、早めに対処することで長引かせずに済むことが多くあります。
一方で、「病院に行く時間がない」「湿布やマッサージでしのいでいる」という方が多いのもこの年代です。当院はオフィス街の中心にあり、働く世代の方の受診が多いクリニックです。仕事や育児を続けながら治すことを前提に、整形外科専門医と理学療法士が診療にあたります。お仕事の合間にも通いやすい立地(天神南駅 徒歩1分)です。
この年代に多いお悩み
- デスクワークによる腰痛・肩こり・首の痛み → 腰/肩/首
- 久しぶりの運動・スポーツでのケガ(捻挫・肉離れ・腱の痛み) → スポーツでケガをした
- 育児・手の使いすぎによる腱鞘炎・ばね指 → 腱鞘炎・ばね指/手でお悩みの方
- 産後の腰痛・体の不調 → リハビリテーション科
デスクワークによる肩こり・腰痛・首の痛み
長時間の同一姿勢が痛みを生む
デスクワーク中心の生活では、同じ姿勢を長時間続けることで筋肉の緊張と血流の悪化が起こりやすくなります。代表的な症状は次のとおりです。
- 肩こり・首のこわばり
- 腰の重だるさ・慢性的な腰痛
- 猫背・姿勢の崩れ
- 手のしびれ(首や肩での神経の圧迫が隠れていることがあります)
- 眼精疲労・集中力の低下
パソコンやスマートフォンをのぞき込むうつむき姿勢では、まっすぐ前を向いているときよりも首に大きな負担がかかります。成人の頭の重さは体重のおよそ8〜10%(体重60kgの方で約5〜6kg)とされており、頭が前に出た姿勢が習慣になると、首から肩の筋肉が頭を支え続けることになり、こりや痛みが取れにくくなります(いわゆる「スマホ首」)。
「仕事だから仕方ない」で放置しない
こうした痛みは、放置すると慢性化し、肩関節周囲炎(五十肩)や腰の病気につながることもあります。ただし、原因は仕事そのものではなく、「姿勢」や「体の使い方」にあることがほとんどです。つまり、仕事を変えなくても、座り方・画面の高さ・こまめに動く習慣といった働き方の中の工夫と、リハビリテーション(運動療法)を組み合わせることで、改善を目指すことができます。当院では「仕事を続けながら治す」ことを前提に、日常の姿勢・動作まで含めてご提案します。
久しぶりの運動・週末スポーツでのケガ
「学生時代の感覚」と今の体のギャップ
健康のために運動を再開した、子どもの運動会で走った、週末だけフットサルやテニスをしている――30〜40代のケガで多いのは、こうした場面での捻挫・肉離れ・腱の痛みです。運動習慣が途切れていた期間に筋力や柔軟性は少しずつ低下しており、「動けるつもり」の感覚と実際の体の間にギャップが生まれています。準備運動を省いて急に強い負荷をかけると、筋肉や腱がその負荷に耐えられず、ケガにつながりやすくなります。
ケガをした直後の応急処置
久しぶりの運動や、仕事中の思わぬ動作でひねった・肉離れを起こした直後は、患部を守り、冷却・圧迫し、心臓より高く上げて腫れを抑えます(RICE処置)。ただし、冷やしすぎや長期間の安静はかえって回復を遅らせる可能性が指摘されており、近年は炎症が落ち着いたあと、痛みのない範囲で少しずつ動かしながら治す考え方が国際的に推奨されています。
腫れや痛みが数日たっても引かない場合は、骨折や靭帯損傷が隠れていることがあります。「捻挫だと思って放置していたら、実は骨折だった」というケースは珍しくありません。自己判断で様子を見続けず、早めに整形外科でご相談ください。スポーツへの復帰を目指す方には、理学療法士が段階的な復帰プログラムをサポートします。
育児による手首の痛み・腰痛
抱っこの繰り返しで起こる腱鞘炎
赤ちゃんの抱っこやおむつ替えなど、手首に負担のかかる動作を繰り返すことで、手首の親指側が痛む腱鞘炎(ドケルバン病)や、指の曲げ伸ばしで引っかかるばね指が起こりやすくなります。産後はホルモンバランスの変化も影響するといわれており、育児中の方に特に多いお悩みです。「育児は休めないから」と使い続けるほど長引きやすいため、装具(サポーター)や注射など、生活を止めずにできる治療から早めに始めることが大切です。詳しい治療は疾患ページでご案内しています。→ 腱鞘炎・ばね指
抱っこ・授乳姿勢からくる腰痛・肩こり
前かがみでの抱き上げ、授乳中の同じ姿勢、寝かしつけの中腰――育児は腰と肩に負担の集中する動作の連続です。産後は骨盤まわりや体幹の筋力が低下していることも多く、腰痛が起こりやすい状態にあります。産後の体の変化については、リハビリテーション科でご相談いただけます。
湿布やマッサージでしのいでいる痛み、受診する意味はありますか?
湿布やマッサージで一時的に楽になる痛みでも、何度も繰り返す・だんだん強くなる場合は、一度原因を確かめることをおすすめします。
湿布やマッサージは症状をやわらげる対処のひとつですが、痛みを起こしている原因そのものへのアプローチではありません。整形外科では、診察とレントゲンなどの画像検査で「なぜ痛むのか」を評価できます。肩こりだと思っていたら首の神経の圧迫が隠れていた、腰の張りだと思っていたら椎間板の変化が始まっていた、ということもあります。原因がわかれば、姿勢・動作のどこを直せばよいかが明確になり、その場しのぎではない改善につながります。
また、30〜40代で受診しておく意味は「痛みをかばう癖がつく前に対処できる」ことにもあります。痛みをかばう動きが習慣になると、別の部位に負担が移り、そちらにも症状が出るという悪循環に入りやすくなります。なお、40代以降は関節の加齢変化が少しずつ始まる時期でもあります(詳しくは40〜50代から始める関節ケアへ)。
当院の診療――働く世代のために
当院では、整形外科専門医が診察とレントゲンなどの画像評価で痛みの原因を見きわめたうえで(必要な場合は連携施設でのMRI検査をご案内します)、医師と国家資格を持つ理学療法士が情報を共有しながら治療プランを立てます。
- 動作分析を重視したリハビリテーション:マッサージのようなその場の心地よさではなく、仕事中の姿勢や日常の動作を分析し、痛みの根本原因に合わせた運動療法を行います(保険診療)
- オフィス姿勢の改善・再発予防のアドバイス:デスク環境や座り方など、働き方の中でできる工夫を具体的にお伝えします
- 物理療法の併用:超音波治療・ラジオ波治療などの機器を症状に応じて組み合わせます
- 体の状態の「見える化」:InBody(体組成分析)で筋肉量やバランスを測定し、変化を数値で確認しながら進めます
スポーツでの早期復帰を目指す方には、症状に応じて体外衝撃波治療や再生医療(PRP療法など)という選択肢もご提案できます。※これらは自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。詳細は各ページをご覧ください。
通院については、WEB・LINEで24時間ご予約が可能です。お仕事の合間や昼休みにも通いやすい立地で、リハビリの頻度・時間帯はお仕事や育児の状況に合わせてご相談いただけます。(診療は平日9:30〜13:00/14:00〜17:30。土日祝は臨時診療日を設けることがあります)
→ 保険診療のリハビリ/体外衝撃波治療/スポーツ障害の再生医療
受診の目安(こんなときはご相談ください)
- 肩こり・腰痛・首の痛みが2週間以上続いている、または何度も繰り返す
- 手や腕のしびれをともなう
- 運動でケガをして、数日たっても腫れ・痛みが引かない
- 手首や指の痛みで、抱っこや家事・仕事に支障が出ている
- 痛みで仕事に集中できない、姿勢の崩れが気になってきた
ご自宅・職場でできること(セルフケア)
デスク環境を整える
- モニターの上端が目線の高さにくるよう調整し、頭が前に出る姿勢を減らす
- 椅子に深く腰かけ、足の裏全体が床につく高さにする
- キーボード・マウスは体の近くに置き、肘がおよそ直角になる位置で使う
こまめに動く
同じ姿勢を続けないことが、何よりのセルフケアです。30分〜1時間に一度は立ち上がる、肩を回す、背伸びをするなど、短い時間でも姿勢をリセットする習慣をつけましょう。トイレや飲み物を取りに行くタイミングを「動く合図」にするのも有効です。
温める?冷やす?の使い分け
デスクワーク後の肩こり・腰の張りなど、慢性的なこわばりには温めるケア(入浴・温湿布)が向いています。一方、ひねった・ぶつけた直後で腫れや熱っぽさがあるときは冷やすのが基本です。医学的にはどちらも痛みの軽減に有効とされており、症状とタイミングでの使い分けが大切です。
軽い運動を習慣にする
ウォーキングなどの軽い運動は、血流を改善し、筋力の維持につながります。運動を再開するときは、準備運動を行い、軽い強度から段階的に上げていきましょう。
よくあるご質問
Q. 温湿布と冷湿布、どちらを使えばいいですか?
A. 医学的にはどちらも痛みの軽減に有効で、明確な優劣はないと報告されています。腫れ・熱感のあるケガの直後は冷湿布、肩こり・腰痛などの慢性的な痛みやデスクワーク後のこわばりには温湿布が向いています。
Q. 久しぶりに運動を再開します。何に気をつければいいですか?
A. 準備運動と、軽い強度から段階的に上げることが基本です。以前の感覚のまま急に強い負荷をかけるとケガにつながりやすくなります。運動中に痛みが出たら中止し、翌日以降も痛みが残る場合はご相談ください。
Q. 抱っこで手首が痛みます。自然に治りますか?
A. 手首を休ませられれば軽快することもありますが、育児では使わないわけにいかないため、長引きやすいのが実際です。装具や注射など、育児を続けながらできる治療がありますので、早めのご相談をおすすめします。→ 腱鞘炎・ばね指
Q. 仕事を休まずに通えますか?
A. 通院の頻度や時間帯は、お仕事の状況に合わせてご相談いただけます。WEB・LINEで24時間ご予約が可能です。リハビリテーションは、通院時の運動療法に加えて、ご自宅や職場でできるセルフエクササイズもあわせてお伝えし、通院の負担を抑えながら続けられるよう工夫しています。
Q. レントゲンはその日に撮ってもらえますか?
A. はい、診察当日に院内でレントゲン検査が可能です。靭帯や椎間板などを詳しく調べる必要がある場合は、連携施設でのMRI検査をご案内します。
この治療を受けられる前に(費用・リスク・自由診療について)
このページでご案内している治療のうち、次のものは自由診療(保険適用外)です。ご検討の前にご確認ください。
- PRP療法:自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、白血球除去型PRP(PRGF-Endoret®)110,000円/回(計3回が標準)、高用量PRP(Angel™ HD-PRP)330,000円/回(いずれも税込)。料金は1部位ごとに発生します(例:両膝にPRGFを3回で660,000円)。別途、MRI評価・血液検査の費用がかかります。主なリスクは注射部位の一時的な痛み・腫れ・熱感・内出血で、感染等のリスクは低いとされますがゼロではありません。治療効果には個人差があります。用いるPRP調製システムはいずれも国内で承認・認証を受けた医療機器です(Angel™ cPRP System 承認番号 30500BZX00054000/PRGF-Endoret® 認証番号 30500BZI00007000)。
- 体外衝撃波治療:対象となる疾患・条件により、保険診療となる場合と自由診療(保険適用外)となる場合があります。自由診療の場合の標準的な費用は、初回 5,500円/2〜3回目 8,800円/4回目以降の一連治療 5,500円(いずれも税込・2026年10月改定)。一連の治療は、前回の治療から2ヶ月以内を基準とし、2ヶ月を超えて間隔があいた場合はあらためて初回からの料金となります。主なリスクは照射部位の一時的な痛み・発赤・内出血です。治療効果には個人差があります。用いる機器は国内で承認を受けた医療機器です(BTL-6000 Focus® 承認番号 30300BZX00272000)。
- 入手経路・国内の承認状況:いずれも国内の正規流通経路で導入しています。医師の個人輸入は行っておりません。くわしくは当院の自由診療についてをご覧ください。