再生医療のよくあるご質問
PRP療法や幹細胞治療(MFAT)などの再生医療は、まだなじみの薄い治療のため、「安全なのか」「本当に効果があるのか」「費用はどのくらいかかるのか」「自分でも受けられるのか」といった疑問をお持ちの方が多くいらっしゃいます。このページでは、そうした疑問に、安全性・効果・費用・適応の4つの観点からお答えします。個々の治療の詳しい内容(使用する製剤・治療の流れ・標準的な費用など)は、各治療の詳細ページにまとめていますので、あわせてご確認ください。
なお、当院の再生医療(PRP療法・幹細胞治療・体外衝撃波治療とPRP療法を組み合わせる治療)は、いずれも自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。
治療の安全性・副作用について
Q. 再生医療は安全な治療ですか?
当院で行う再生医療の多くは、ご自身の血液や脂肪に含まれる成分・細胞を用いる「自己由来」の治療です。他人由来の材料を使う治療に比べて、アレルギー反応や拒絶反応、感染のリスクは低いとされています。ただし、どのような医療行為であっても、リスクを完全にゼロにすることはできません。当院では、院内の清潔な環境で採血・処置を行い、安全性に配慮した体制を整えています。
Q. 副作用やリスクはありますか?
代表的なものとして、注射や採取を行った部位の一時的な痛み・腫れ・熱感・内出血などが挙げられます。脂肪を採取する治療(MFATなど)では、採取部位に一時的な痛みや皮下出血が出ることがあります。体外衝撃波治療では、照射部位の一時的な痛みや発赤が出ることがあります。多くは数日のうちに落ち着きますが、症状が長引く場合や強い痛みがある場合は、遠慮なくご相談ください。治療ごとの具体的なリスクは、各治療の詳細ページに記載しています。
Q. アレルギーや感染の心配はありませんか?
ご自身の血液や脂肪由来の成分・細胞を用いるため、他人由来の材料を用いる治療に比べて、アレルギーや感染のリスクは比較的低いと考えられています。とはいえ、注射や採取にともなう感染のリスクをゼロにすることはできません。治療前には、服用中のお薬(とくに抗血小板薬・抗凝固薬・消炎鎮痛剤など)や既往症について確認し、必要に応じて事前の調整をご相談します。
Q. 使用するお薬や機器は、国内で承認されたものですか?
当院で行う再生医療の中には、国内で医薬品・医療機器として承認されていないものを用いる場合があります。該当する治療については、使用するもの・入手経路・国内外の承認状況などを各治療の詳細ページおよび当院の自由診療についてのページでご案内していますので、事前にご確認いただき、ご不明な点は診察時にお尋ねください。
効果について
Q. どなたでも効果がありますか?
すべての方に同じ効果が得られるわけではなく、効果の感じ方には個人差があります。年齢や病態の進行度、体格などによって、効果が出にくい場合があることも正直にお伝えしています。当院では、診察や画像による評価をもとに、その方の状態に治療が向いているかどうかを見きわめたうえでご提案します。効果が期待しにくいと考えられる場合は、その旨を含めてご説明します。
Q. 効果はいつ頃から感じられますか?
治療の種類や病態によって異なりますが、たとえばPRP療法では、治療後しばらくしてから変化を感じ始める方が多いとされ、一定期間を経た時点をひとつの目安に効果を確認していきます。具体的な目安は、治療内容に応じて診察時にご説明します。
Q. 効果はどのくらい続きますか?
効果の持続期間にも個人差があり、治療の種類・病態の進行度・生活習慣などによって変わります。日常生活での姿勢や運動習慣、必要に応じたリハビリの併用によって、経過が変わることもあります。見通しについては、診察時に一人ひとりの状態に応じてお伝えします。
費用・自由診療について
Q. 再生医療は保険が使えますか?
PRP療法・幹細胞治療などの再生医療は、原則として自由診療(保険適用外)で、全額自己負担となります。体外衝撃波治療についても、保険が適用されるのは条件を満たす一部の症状に限られ、それ以外は自由診療です。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
治療の種類や部位、選択する方法によって費用が異なるため、このページでは具体的な金額はご案内していません。標準的な費用の目安は、再生医療の料金・治療の流れのページにまとめていますので、そちらをご参照ください。診察時にも、お見積もりを含めて丁寧にご説明します。
Q. 医療費控除の対象になりますか?
治療内容によっては、医療費控除の対象となる場合があります。ただし、対象となるかどうかはお一人おひとりのご事情によって異なりますので、詳しくは所轄の税務署等でご確認ください。当院でも、受付・診察の際にご案内しています。
適応・受けられない方について
Q. どんな方が受けられますか?
保存的な治療(お薬やリハビリなど)を続けても症状の改善が十分でない方、手術は避けたいが今の状態を改善したい方などが対象になります。当院では、まず診察と画像による評価で症状の原因を見きわめたうえで、再生医療が適しているかどうかを判断します。無理に自費の治療をおすすめすることはありません。
Q. 受けられないのはどんな場合がありますか?
たとえば、悪性腫瘍がある方や治療中の方、明らかな感染症・発熱がある方、出血しやすい体質の方、コントロールが不十分な全身の病気をお持ちの方、妊娠中・授乳中の方などは、治療をお受けいただけない場合があります。詳しい基準は治療の種類によって異なりますので、各治療の詳細ページをご確認いただくか、診察時にご相談ください。
Q. 年齢制限はありますか?
注射のみで完結する治療は、身体的な負担が比較的小さいため、年齢を理由に一律でお断りすることはありません。一方、脂肪を採取する治療には年齢の目安を設けていますが、最終的には診察のうえで、体の状態を含めて総合的に判断します。まずはご相談ください。
他院のPRP治療との違い・セカンドオピニオンについて
Q. 他院で受けたPRPと、何が違うのですか?
一口に「PRP」といっても、白血球を含むかどうか、血小板の濃縮度、製造方法などによって性質が異なり、いくつかの種類があります。病態や目的によって適したPRPは変わるため、種類による違いを踏まえたうえで治療を選ぶことが大切だと考えています。他院の治療内容を否定するものではなく、選択肢の幅を知っていただくためのご案内です。
Q. 他院で治療を受けましたが、効果を感じられませんでした。相談できますか?
はい、ご相談いただけます。当院では、これまでの治療を評価・批判するのではなく、あらためて診察や画像による評価を行い、症状の原因を確認したうえで、今後の選択肢を一緒に整理することを大切にしています。治療を受けるかどうかを決めていない段階でも、ご相談だけで問題ありません。
当日の流れ・治療回数について
Q. 治療は1回で終わりますか?
治療の種類によって異なります。1回の投与で完結するものもあれば、間隔をあけて複数回行うものもあります。培養を必要とする治療では、採取から投与までに一定の期間がかかります。具体的な回数や間隔は、診察のうえでご説明します。
Q. 治療当日に気をつけることはありますか?
治療内容によって異なりますが、当日は激しい運動や長時間の入浴・サウナ、飲酒などを控えていただくことが多いです。仕事への復帰は、注射のみの治療であれば当日から可能な場合が多く、脂肪を採取する治療では採取部位への負担を避けるため、しばらく無理をしないでいただきます。具体的な注意事項は、治療内容に応じて診察時にご案内します。
この治療を受けられる前に(費用・リスク・自由診療について)
このページでご案内している治療のうち、次のものは自由診療(保険適用外)です。ご検討の前にご確認ください。
- PRP療法:自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、白血球除去型PRP(PRGF-Endoret®)110,000円/回(計3回が標準)、高用量PRP(Angel™ HD-PRP)330,000円/回(いずれも税込)。料金は1部位ごとに発生します(例:両膝にPRGFを3回で660,000円)。別途、MRI評価・血液検査の費用がかかります。主なリスクは注射部位の一時的な痛み・腫れ・熱感・内出血で、感染等のリスクは低いとされますがゼロではありません。治療効果には個人差があります。用いるPRP調製システムはいずれも国内で承認・認証を受けた医療機器です(Angel™ cPRP System 承認番号 30500BZX00054000/PRGF-Endoret® 認証番号 30500BZI00007000)。
- 幹細胞治療(MFAT・培養幹細胞):自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、MFAT 600,000円(1部位)/990,000円(2部位)、培養幹細胞治療 総額 2,200,000円(いずれも税込)。培養幹細胞治療は上記が総額で、MFATは別途、診察・検査の費用がかかります。症例によって追加の検査費用が必要となる場合がございます。主なリスクは脂肪採取部位の痛み・腫れ・皮下出血、関節投与後の腫れ・熱感、麻酔によるアレルギー(まれ)、培養工程での資材に伴うアレルギー(まれ)です。治療効果には個人差があります。MFATの調製には国内で承認を受けた高度管理医療機器「LIPOGEMS O キット」(承認番号 30400BZX00092000)を用います。なお、培養に用いる資材には国内承認を受けていないものを使用する場合があります。
- 体外衝撃波治療:対象となる疾患・条件により、保険診療となる場合と自由診療(保険適用外)となる場合があります。自由診療の場合の標準的な費用は、初回 5,500円/2〜3回目 8,800円/4回目以降の一連治療 5,500円(いずれも税込・2026年10月改定)。一連の治療は、前回の治療から2ヶ月以内を基準とし、2ヶ月を超えて間隔があいた場合はあらためて初回からの料金となります。主なリスクは照射部位の一時的な痛み・発赤・内出血です。治療効果には個人差があります。用いる機器は国内で承認を受けた医療機器です(BTL-6000 Focus® 承認番号 30300BZX00272000)。
- 入手経路・国内の承認状況:いずれも国内の正規流通経路で導入しています。医師の個人輸入は行っておりません。くわしくは当院の自由診療についてをご覧ください。