再生医療のセカンドオピニオン
「再生医療をすすめられたが、受けるべきか迷っている」 「以前にPRP療法を受けたが、思ったような効果が感じられなかった」 「PRPや幹細胞治療など、種類が多くて違いが分からない」 「手術をすすめられているが、その前にほかの選択肢がないか知りたい」
再生医療は自由診療で費用も小さくないため、迷いや不安を抱えたまま来院される方は少なくありません。当院では、これまでの経過をお伺いしたうえで、改めて痛みの原因を評価し、再生医療に限らず、保存療法や手術も含めた選択肢を一緒に整理します。大切なのは、ご自身が納得して治療を選べることだと考えています。
このページでわかること
- どんな相談ができるか(検討中の方・治療後の方、どちらも対象です)
- 当院が適応を判断するときの考え方(画像評価にもとづく診断)
- PRPにも種類があること(治療名が同じでも中身は一つではありません)
- ご相談の流れと、持参いただきたいもの
こんなご相談をお受けしています
再生医療のセカンドオピニオンというと「治療を受けたあとの相談」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、当院では「これから受けるかどうか」の段階でのご相談も歓迎しています。
- 再生医療を提案されて、受けるべきか迷っている:提案された治療がご自身の状態に合っているのか、画像評価をふまえて一緒に確認します。
- 自分の膝や関節に、そもそも再生医療の適応があるのか知りたい:進行度によっては、保存療法の継続や手術のほうが適している場合もあります。
- PRP・幹細胞治療など、治療の種類の違いが分からない:それぞれのしくみと位置づけを、状態に合わせてご説明します。
- 手術をすすめられたが、その前にほかの選択肢がないか知りたい:手術以外の選択肢の有無と、手術が適している場合の考え方を整理します。
- 以前にPRP療法などを受けたが、効果を感じられなかった:痛みの原因を改めて評価し、今後の選択肢を検討します。
- 受けた治療の内容(製剤・回数・部位)と、いまの状態の関係を整理したい:経過を病態の視点から一緒に振り返ります。
※ セカンドオピニオンは、これまでの治療やほかの医療機関を評価・批判するものではありません。現在の状態を別の視点から確認し、今後の選択肢を整理するためのものです。
当院の考え方 ―「治療以上に、正確な診断を」
セカンドオピニオンのご相談では、まず正確な診断から始めます。診察・レントゲン検査・MRI検査を通して、いまの症状の原因が何であるのかを正確に評価すること ― これが、治療以上に大切だと考えています。
同じ「膝の痛み」でも、原因は軟骨のすり減り・半月板の損傷・腱や靭帯のトラブル・骨の変化(骨髄病変)など、人によって異なります。原因の見立てが変われば、適した治療も変わります。たとえば同じPRP療法でも、どのような病態に、どのような形で用いるかによって、期待できる役割は変わってきます。だからこそ当院では、痛みの背景にある病態を画像で見きわめることを、すべての提案の起点にしています。
そのうえで、これまで受けてこられた治療や提案されている治療を病態と照らし合わせ、今後の選択肢を検討します。
「再生医療ありき」ではなく、選択肢を並べて整理します
当院は再生医療を大きな柱とするクリニックですが、セカンドオピニオンの場では「再生医療ありき」で結論を決めることはありません。評価の結果によって、ご提案の方向はさまざまです。
- 保存療法(リハビリ・内服・注射など)で対応できる状態であれば、まずその選択肢をご説明します。
- 再生医療が選択肢になり得る状態であれば、PRP療法・幹細胞治療(MFAT)などの位置づけと、期待できること・限界の両方をご説明します。
- 変形が高度に進み、手術のほうが適していると考えられる状態であれば、その旨を率直にお伝えし、必要に応じて手術に対応できる専門医療機関へご紹介します。
無理に自費の治療をおすすめすることはありません。それぞれの選択肢の利点と限界を並べてご説明し、最終的にどの道を選ぶかは、ご本人が納得したうえで決めていただく ― この順序を大切にしています。
※ 再生医療(PRP療法・幹細胞治療など)は自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。各治療の内容・費用・リスクは料金・治療の流れおよび各治療のページをご覧ください。
PRPにも種類があることをご存じですか?
PRP療法を検討するうえで、まず知っていただきたいことがあります。ひとくちにPRP療法といっても、その中身は一つではありません。
PRPは、ご自身の血液から血小板成分を濃縮して用いる治療ですが、作り方によって性質が異なります。たとえば、白血球を含むタイプと含まないタイプがあり、白血球を含まないタイプは炎症を起こしにくく穏やかに作用しやすい一方、病態によっては白血球を含むタイプが検討されることもあります。また、濃縮の程度や投与量、投与回数の設計によっても、治療の組み立ては変わります。
つまり、「以前PRPで効果を感じられなかった」という経験が、そのまま「PRPという治療全体が合わなかった」ことを意味するとは限りません。反対に、同じ治療を繰り返すことが最善とも限りません。だからこそ、どのような病態に・どのようなPRPが・どのくらい用いられたのかを整理し、現在の状態を画像で評価し直すことに意味があると考えています。
製剤ごとの詳しい違いや当院での使い分けは、PRP療法のページでご説明しています。
ご相談の流れ
- これまでの経過をお伺いします:症状の経過に加え、これまでに受けた治療(時期・種類・回数・部位など)や、提案されている治療の内容をお聞かせください。
- 診察・画像評価で原因を確認します:診察に加え、レントゲン、必要に応じて連携施設(UNB住吉神社前クリニック・3T MRI)でのMRI評価を行い、痛みの原因と進行度を評価します。
- これまでの治療・提案されている治療を病態の視点から整理します:現在の状態と治療内容を照らし合わせ、今後どのような選択肢があるかを検討します。
- 選択肢をご提案します:保存療法・運動療法・PRP療法・幹細胞治療(MFAT)・Bio-Mechano Therapyなど、手術以外の選択肢を含めて整理し、手術が適していると考えられる場合は専門医療機関へのご紹介も行います。
お持ちいただけると助かるもの
- これまでの検査画像(レントゲン・MRIのCD-Rなど)や検査結果
- 治療内容が分かる資料(診療明細・治療計画書など)
- 現在服用中のお薬が分かるもの(お薬手帳など)
お手元にない場合でも、覚えている範囲でお聞かせいただければ、診察と画像評価をもとに現在の状態から評価できますので、ご安心ください。
相談だけでも受けられますか?
はい、ご相談のみのご来院も可能です。「話を聞いてから考えたい」「いまの自分の状態を知っておきたい」という段階で受診いただいてかまいません。
その場でどの治療を受けるかを決めていただく必要はありません。評価の結果とそれぞれの選択肢をご説明したうえで、一度お持ち帰りいただき、ご家族と相談してから決めていただくこともできます。自由診療は、ご自身が内容と費用に納得したうえで選ぶことが何より大切だと考えています。
ご相談の費用
セカンドオピニオンは自由診療(保険適用外)です。
| 内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| セカンドオピニオン(30分あたり) | 22,000円 |
紹介状と、これまでの検査結果(画像を含む)をお持ちください。 資料が揃っているほど、評価が正確になります。
なお、当院で治療をお受けになる場合は、あらためて診察と検査が必要です。 その費用は別途かかります。
手術をすすめられていて、迷っています
手術をすすめられること自体は、関節の状態によっては標準的で適切な判断です。そのうえで、「その前にできることを知っておきたい」というお気持ちも自然なことだと思います。
当院では、画像評価をもとに、いまの関節の状態で手術以外の選択肢(保存療法・再生医療など)がどの程度期待できるかを整理してご説明します。手術のほうが適していると考えられる場合は、その理由も含めて率直にお伝えします。再生医療は手術に置き換わるものではなく、すべての方が手術を避けられることを保証するものでもありません。どちらの道を選ぶにしても、ご自身の状態を理解し、納得して決めるための材料を提供することが、このご相談の目的です。
よくあるご質問
Q. 他院の治療の記録がなくても相談できますか?
はい。お手元に記録がなくても、覚えている範囲でお聞かせいただければ大丈夫です。診察・画像評価をもとに、現在の状態から評価します。
Q. 現在ほかの医療機関に通院中ですが、相談してもよいですか?
はい、ご相談いただけます。セカンドオピニオンは、現在の治療を別の視点から確認し、選択肢を整理するためのものです。かかりつけの先生からの紹介状は必須ではありませんが、検査画像などの資料があるとより正確に評価できます。
Q. 必ず再生医療を受けることになりますか?
いいえ。評価の結果、運動療法や保存的な治療が適していると考えられる場合は、その旨をお伝えします。無理に自費の治療をおすすめすることはありません。
Q. 相談した当日に治療を受けることはできますか?
まずは診察・画像評価による適応の判断が先になります。当院では、初診の当日に画像評価を行ったうえで適応を判断し、そのまま治療を行える場合もあります。初診当日の治療をご希望の場合は、画像検査のご予約などが必要になることがありますので、受診前に一度お問い合わせください。なお、MRIは自由診療でのご案内となります(1部位 30,000円)。
Q. 費用はかかりますか?
セカンドオピニオンは自由診療(保険適用外)で、30分あたり22,000円(税込)です。MRI評価(連携施設・3T MRI)の費用は別途 30,000円 / 1部位かかります。
この治療を受けられる前に(費用・リスク・自由診療について)
このページでご案内している治療のうち、次のものは自由診療(保険適用外)です。ご検討の前にご確認ください。
- PRP療法:自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、白血球除去型PRP(PRGF-Endoret®)110,000円/回(計3回が標準)、高用量PRP(Angel™ HD-PRP)330,000円/回(いずれも税込)。料金は1部位ごとに発生します(例:両膝にPRGFを3回で660,000円)。別途、MRI評価・血液検査の費用がかかります。主なリスクは注射部位の一時的な痛み・腫れ・熱感・内出血で、感染等のリスクは低いとされますがゼロではありません。治療効果には個人差があります。用いるPRP調製システムはいずれも国内で承認・認証を受けた医療機器です(Angel™ cPRP System 承認番号 30500BZX00054000/PRGF-Endoret® 認証番号 30500BZI00007000)。
- 幹細胞治療(MFAT・培養幹細胞):自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、MFAT 600,000円(1部位)/990,000円(2部位)、培養幹細胞治療 総額 2,200,000円(いずれも税込)。培養幹細胞治療は上記が総額で、MFATは別途、診察・検査の費用がかかります。症例によって追加の検査費用が必要となる場合がございます。主なリスクは脂肪採取部位の痛み・腫れ・皮下出血、関節投与後の腫れ・熱感、麻酔によるアレルギー(まれ)、培養工程での資材に伴うアレルギー(まれ)です。治療効果には個人差があります。MFATの調製には国内で承認を受けた高度管理医療機器「LIPOGEMS O キット」(承認番号 30400BZX00092000)を用います。なお、培養に用いる資材には国内承認を受けていないものを使用する場合があります。
- 体外衝撃波治療:対象となる疾患・条件により、保険診療となる場合と自由診療(保険適用外)となる場合があります。自由診療の場合の標準的な費用は、初回 5,500円/2〜3回目 8,800円/4回目以降の一連治療 5,500円(いずれも税込・2026年10月改定)。一連の治療は、前回の治療から2ヶ月以内を基準とし、2ヶ月を超えて間隔があいた場合はあらためて初回からの料金となります。主なリスクは照射部位の一時的な痛み・発赤・内出血です。治療効果には個人差があります。用いる機器は国内で承認を受けた医療機器です(BTL-6000 Focus® 承認番号 30300BZX00272000)。
- 入手経路・国内の承認状況:いずれも国内の正規流通経路で導入しています。医師の個人輸入は行っておりません。くわしくは当院の自由診療についてをご覧ください。