ホームケア・スキンケアの考え方

きれいな肌をつくり、保つためには、クリニックでの施術やお薬だけでなく、毎日のホームケアがとても大切です。当院がスキンケアの指導で一貫してお伝えしているのは、「とにかくこすらない」ということです。洗顔もスキンケアも、こすってしまうと、かえって肌に負担がかかり、赤みや色素沈着(茶色っぽい変化)につながることがあります。このページでは、当院が大切にしている日々のスキンケアの基本(洗顔・保湿・紫外線対策)と、美容医療の施術を受けたあとのアフターケアで気をつけていただきたいこと、そして医療機関で扱うスキンケア用品の位置づけについてご説明します。

スキンケアの基本は「こすらない」こと

当院では、スキンケアの基本として「とにかくこすらない」ことをもっとも大切にお伝えしています。肌をこすると、摩擦によって表面のバリア機能(外部の刺激から肌を守るはたらき)が乱れ、赤みが出やすくなったり、そこに紫外線などの刺激が加わることで、色素沈着(本来の肌色より茶色っぽく見える変化)につながることがあります。一度できてしまった色素沈着は、自然に消えるまでに時間がかかることも少なくありません。

「こすらない」というのは、洗顔のときにゴシゴシと力を入れて洗わない、タオルで顔を強くふかない、コットンで化粧水をパッティングするときも強くたたかない、といった、日々のなにげない動作すべてに関わることです。とくに、にきびや赤みが気になるときほど、つい強く洗ったり、気になる部分を触ってしまいがちですが、これは逆効果になることがあります。肌に触れる回数そのものを減らし、触れるときはできるだけやさしく——これが、当院がスキンケア指導で一貫してお伝えしていることです。

正しい洗顔の考え方

洗顔は、肌の汚れや余分な皮脂を落とすために欠かせないケアですが、洗いすぎ・こすりすぎは禁物です。次のような点を意識していただくと、肌への負担を減らすことができます。

  • 洗顔料はしっかり泡立てる:泡立てたきめ細かい泡をクッションのようにして、指の腹が直接肌に強く当たらないようにやさしく洗います。
  • ゴシゴシこすらない:とくに頬や目の周り、口の周りなど皮膚の薄い部分は、力を入れず円を描くように、なでるように洗います。
  • ぬるま湯ですすぐ:熱いお湯は必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥の原因になります。ぬるま湯でやさしくすすぎましょう。
  • タオルは押さえるように:洗顔後は、タオルでこすらず、水分を吸い取るように軽く押さえてふきます。
  • 洗いすぎに注意する:1日に何度も洗顔をすると、肌に必要な皮脂まで失われ、かえって乾燥やバリア機能の低下につながることがあります。朝晩の2回を目安にするのが一般的です。

にきびが気になる方ほど「しっかり洗わないといけない」と感じがちですが、洗顔料の泡で汚れを浮かせて洗い流すことが基本であり、こすって落とす必要はありません。洗顔について気になることがあれば、診察の際にご相談ください。

保湿の基本

洗顔のあとは、肌の水分が失われやすい状態になっています。できるだけ早めに、化粧水や乳液・クリームなどで保湿することが大切です。保湿のポイントも、洗顔と同じく「こすらない」ことです。

化粧水をコットンでつける場合は、肌の上をこすらず、やさしくおさえるようになじませます。手でつける場合も、手のひら全体で顔を包み込むようにして、押さえるように浸透させるのがおすすめです。乳液やクリームも、指先でグイグイと伸ばすのではなく、やさしくのせるようになじませましょう。

保湿は、乾燥が気になる方だけでなく、皮脂が多いと感じる方にも大切なケアです。肌の水分が不足すると、それを補おうとして皮脂の分泌が増えることがあり、かえってべたつきやすくなる場合があります。ご自身の肌の状態に合った保湿方法については、診察の際にご相談ください。

紫外線対策の基本

紫外線は、しみ・そばかす・くすみだけでなく、赤みや色素沈着、肌の老化にも関わる大きな要因のひとつです。日焼け止めは、季節や天候を問わず、日常的に使うことをおすすめしています。

  • 季節を問わず使う:紫外線は夏だけでなく、一年を通して降り注いでいます。曇りの日や室内でも、窓際などでは紫外線の影響を受けることがあります。
  • こまめに塗り直す:汗や皮脂、時間の経過で日焼け止めの効果は徐々に薄れていきます。とくに屋外で過ごす時間が長い日は、塗り直しを意識しましょう。
  • 日焼け止め以外の対策も組み合わせる:日傘・帽子・サングラスなど、物理的に紫外線を遮る対策も有効です。
  • 施術後はとくに念入りに:後述のとおり、美容医療の施術を受けたあとは肌が紫外線の影響を受けやすい状態になっていることがあるため、いつも以上に紫外線対策を意識していただくことが大切です。

肌をこすってしまった直後や、赤みが出ている状態で紫外線を浴びると、色素沈着が起こりやすくなります。「こすらない」ことと「紫外線対策」は、セットで意識していただきたいポイントです。

施術後のアフターケアで大切なこと

美容医療の施術のあとは、肌のバリア機能が一時的にデリケートな状態になっていることがあります。当院で施術を受けたあとは、次のような点に気をつけていただくようご案内しています。

  • とにかくこすらない:施術後の肌は、ふだん以上に刺激に弱くなっています。洗顔やスキンケアはいつも以上にやさしく行い、気になる部分を手で触ったり、かいたりしないようにしましょう。
  • 紫外線対策を徹底する:施術後は肌が紫外線の影響を受けやすくなっていることがあります。日焼け止めをこまめに塗り直し、日傘や帽子なども活用してください。
  • 保湿をしっかり行う:肌が乾燥しやすい状態になっていることがあるため、いつも以上に丁寧な保湿を心がけましょう。
  • 当日の刺激は避ける:施術内容によっては、施術当日の激しい運動・長時間の入浴やサウナ・飲酒などを控えていただくようご案内することがあります。
  • メイクのタイミングを確認する:施術内容によって、メイクを再開できるタイミングが異なります。診察の際にご案内する内容に沿ってお過ごしください。

施術ごとの具体的な注意点や期間は、施術内容やお肌の状態によって異なります。当院では、施術後にあらためて口頭・書面でご案内していますので、ご不明な点はそのつどご遠慮なくおたずねください。なお、当院の美容医療の施術は自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。

医療機関で扱うスキンケア用品について

当院では、POLA MEDICAL DIVEなど、医療機関を通じてご案内するスキンケア用品(ドクターズコスメ)も取り扱っています。うるおいを守るための美容液や、キメ・ハリへのアプローチを目的とした美容液など、目的に応じたラインナップをご用意しています。

医療機関で扱うスキンケア用品は、市販の化粧品とは販売経路が異なり、皮膚科専門医が肌の状態を診察したうえで、お一人おひとりに合ったものをご提案できることが特徴です。ご自身の肌質やお悩みに合わないものを自己判断で選んでしまうと、かえって肌に負担をかけてしまうこともあります。日々のホームケアに取り入れる化粧品選びに迷ったときも、診察の際にご相談いただければ、肌の状態に合わせたご提案をいたします。

※取扱商品は自由診療(保険適用外)の物販です。効果には個人差があります。取扱商品の詳細は取扱商品(物販)のページでご案内しています。

こんなときはご相談ください

セルフケアを続けても、次のような状態が気になる場合は、自己判断でケアを重ねる前に、一度ご相談ください。

  • 赤みやほてりが長く続いている、または広がってきている
  • こすった覚えがないのに、肌の色が部分的に濃くなってきた
  • かゆみやヒリつきが強く、スキンケアをするたびに刺激を感じる
  • 施術後に、ご案内された経過とは違う変化がある、心配な症状が出てきた
  • 自己流のケアを続けているが、なかなか改善しない

肌の状態によっては、市販のスキンケアだけでは対応がむずかしく、原因の見きわめや治療が必要な場合もあります。当院では、皮膚科専門医が肌の状態を診察したうえで、保険診療・美容医療の両方の視点から、お一人おひとりに合ったケアの方向性をご提案しています。

よくあるご質問

Q. 洗顔はどれくらいの回数が適切ですか?
一般的には、朝晩の1日2回が目安とされています。皮脂が気になる方でも、洗いすぎはかえって乾燥やバリア機能の低下につながることがあるため、回数よりも「こすらずやさしく洗う」ことを意識していただくことが大切です。

Q. こすらないようにしても、化粧はしてもよいですか?
はい。日常のメイクは問題ありません。ただし、クレンジングの際に強くこすってしまうと肌に負担がかかるため、メイクとなじませるように、やさしくオフすることを心がけてください。施術直後はメイクを控えていただく期間がある場合もあり、その際は診察時にご案内します。

Q. 施術を受けたあと、どのくらいの期間気をつければよいですか?
施術の内容によって異なります。当院では、施術後にお一人おひとりの状態に合わせて、注意していただきたい期間や過ごし方をご案内しています。目安を知りたい方は、施術前後の診察でおたずねください。

Q. スキンケア用品は、市販のものと医療機関で扱うものでは何が違うのですか?
販売の経路や、選び方の考え方が異なります。医療機関で扱うスキンケア用品は、皮膚科専門医が肌の状態を診察したうえでご提案できることが特徴です。ご自身の肌に合うかどうかは、診察の際にご相談いただくと安心です。※取扱商品は自由診療(保険適用外)の物販であり、効果には個人差があります。

Q. こすってしまった肌は、どのくらいで元に戻りますか?
色素沈着の戻り方には個人差があり、時間がかかることもあります。まずはこれ以上刺激を重ねないよう、こすらない・紫外線対策を徹底するといった基本のケアを続けていただくことが大切です。気になる場合は自己判断を続けず、ご相談ください。

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