
前回の記事では、皮膚は単なる美容の対象ではなく、
「老化する臓器」
であるという考え方について解説しました。
心臓や骨、筋肉と同じように、皮膚も年齢とともに変化していきます。
▶ 第1回:【皮膚は老化する臓器】Longevity Dermatologyという新しい考え方
今回の記事では、
「皮膚老化とは何か」
について解説します。
シミ・たるみ・毛穴などの肌トラブルがどのように起こるのかを理解することで、皮膚老化への理解が深まります。
・皮膚老化とは何か
・シミ・たるみ・毛穴が起こる理由
・皮膚老化を引き起こす主な要因
・Longevity Dermatologyの視点
皮膚老化とは、「皮膚の構造や機能が加齢によって変化すること」を指します。
皮膚は主に、
・表皮
・真皮
・皮下組織
の3層から構成されています。
若い皮膚では、
・コラーゲン
・エラスチン
・ヒアルロン酸
などの成分が豊富に存在し、肌のハリや弾力を保っています。
しかし加齢とともにこれらは減少し、
・皮膚の弾力低下
・水分保持能力の低下
・ターンオーバーの遅延
などが起こります。
この結果として現れるのが、
・シミ
・たるみ
・毛穴
・赤み
・くすみ
といった肌トラブルです。
皮膚老化には大きく分けて、2種類あります。

加齢による自然な老化です。
年齢とともに、
・皮膚が薄くなる
・乾燥しやすくなる
などの変化が起こります。
環境要因による老化です。
主な原因は、
・紫外線
・糖化
・慢性炎症
・生活習慣
などです。
実は、皮膚老化の約80%は紫外線による光老化、と言われています。
皮膚老化のメカニズムが進むと、様々な肌トラブルが起こります。
紫外線の影響でメラニンが増加します。
真皮のコラーゲンが減少することで皮膚の弾力が低下します。
皮膚の弾力低下により毛穴が広がり、目立ちやすくなります。
肌の老化は、単一の原因ではなく複数の要因が組み合わさって起こります。
代表的な皮膚老化の要因として知られているのが次の4つです。
・紫外線(光老化)
・糖化(AGEs)
・慢性炎症
・老化細胞

皮膚老化の最大の原因は紫外線です。
皮膚老化の約80%は紫外線による「光老化」と言われています。
紫外線は、
・DNA損傷
・コラーゲン破壊
・炎症誘導
などを引き起こします。
その結果として、
・シミ
・しわ
・たるみ
・毛穴拡大
が起こります。
糖化とは、体内の糖がタンパク質と結合し「AGEs(終末糖化産物)」を作る現象です。
AGEsは、
・コラーゲンの硬化
・弾力低下
・肌の黄ぐすみ
などを引き起こします。
糖化は、
・高糖質食
・過剰な加工食品
・生活習慣
とも関係しています。
慢性的な炎症は老化を進める重要な要因です。
これは「Inflammaging(インフラメイジング)」と呼ばれます。
Inflammagingは、当院院長のスタンフォード大学留学中の研究テーマでもあります。
慢性炎症は、
・紫外線
・ストレス
・睡眠不足
・生活習慣
などによって引き起こされます。
皮膚では、
・赤み
・毛細血管拡張
・コラーゲン破壊
などの変化を引き起こします。
細胞は一定の回数分裂すると増殖できなくなり、「老化細胞」と呼ばれる状態になります。
老化細胞は、
・炎症物質を分泌
・周囲の細胞老化を促進
する特徴があります。
このため「ゾンビ細胞」と呼ばれることもあります。
皮膚では、
・たるみ
・弾力低下
・肌機能低下
に関係していると考えられています。
これらについては、TTC Longevity Dermatologyシリーズで順番に解説していきます。
これまでの美容医療では、
・シミを取る
・たるみを改善する
など、症状に対する治療が中心でした。
しかし、Longevity Dermatologyでは、まず「老化の原因」を理解することを重視します。
皮膚老化のメカニズムを理解することで、
皮膚をより長く健康に保つという視点で皮膚を考えることができます。
Tenjin Toya Clinic(天神トオヤクリニック)は、福岡市中央区天神にあるクリニックです。
当院では、
・整形外科
・リハビリテーション科
・再生医療
・皮膚科
・美容皮膚科
の診療を行っています。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医による診療を行っており、
・ニキビ
・赤み
・毛穴
・肝斑
・たるみ
などの皮膚トラブルについて医学的な視点から診療を行っています。
福岡市中央区・天神で皮膚科や美容皮膚科をお探しの方はお気軽にご相談ください。
皮膚老化は20代頃から徐々に始まると言われています。紫外線や生活習慣などの影響により、皮膚の変化は個人差があります。
加齢だけでなく、紫外線や糖化、慢性炎症などの影響も関係しています。特に紫外線は皮膚老化の大きな要因とされています。
紫外線対策、生活習慣の改善、適切なスキンケアなどによって皮膚老化の進行を遅らせることが期待できます。
皮膚老化の概念
第1回:【皮膚は老化する臓器】Longevity Dermatologyという新しい考え方
第2回:【皮膚老化とは?】シミ・たるみ・毛穴が起こる本当の理由
福岡市中央区渡辺通に位置するTenjin Toya Clinic(天神トオヤクリニック)は、整形外科・リハビリテーション・皮膚科(保険診療)を中心に、再生医療や美容皮膚科まで幅広く対応する「Longevity Medicine」を目指すクリニックです。
地域の皆さまが安心して受診できるよう、専門医による丁寧な診察と、医学的根拠に基づいた最適な治療をご提供しています。
腰痛・膝痛・肩関節疾患・スポーツ障害・骨粗鬆症など、幅広い整形外科疾患に対応しています。
特に関節の痛みやスポーツ障害に対しては、保存療法から再生医療まで、症状や生活スタイルに合わせた治療を提案します。
湿疹・アトピー性皮膚炎・にきび・じんましんなどの一般皮膚科診療を、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が担当します
患者様の生活背景や肌質に配慮した治療方針を立て、必要に応じて美容皮膚科施術へスムーズに移行できます。
当院では、関節や靭帯、軟骨などの損傷に対してPRP療法も提案させて頂きます。
より高度な治療が必要な症例では幹細胞治療も提案可能で、治療計画から術後フォローまで一貫して対応します。
当院におけるすべての再生医療は、日本国内の関連法規や安全基準に準拠しています。
「一人でも多くの方が、痛みや不調から解放され、健やかな日常を送れるように」
私たちはその想いを胸に、日々診療にあたっています。
保険診療から先進医療まで、幅広い選択肢の中から最適な方法をご提案します。

整形外科専門医・医学博士
Tenjin Toya Clinic(天神トオヤクリニック)
院長 遠矢 政和
九州大学医学部医学科卒業。整形外科専門医として大学病院・基幹病院で臨床経験を積み、大学院にて軟骨・滑膜炎の研究で医学博士号を取得。その後、アメリカ・スタンフォード大学整形外科にて再生医療や慢性炎症・骨代謝に関する研究に従事。現在はTenjin Toya Clinic院長として、整形外科診療、リハビリテーション、再生医療(PRP療法・幹細胞治療)を中心に診療を行っている。
本記事は一般的な医療情報の提供を目的として作成しています。
症状や治療内容は個々の患者様の状態によって異なるため、実際の診断や治療については医師の診察を受けた上で判断する必要があります。
体調に不安がある場合は、医療機関へご相談ください。