Hip 股関節でお悩みの方

股関節は、歩行や立ち上がり、階段の昇降など、日常生活に欠かせない重要な関節です。股関節の痛みや可動域の制限があると、生活の質(QOL)に大きく影響します。当院では、股関節の症状に対して早期診断と多角的な治療をご提供しております。

主な症状

股関節の異常には、以下のような症状がみられます。

  • 足の付け根や太ももの付け根が痛む
  • 歩き始めや長時間歩くと痛みが出る
  • 足を曲げたり開いたりする動作がしづらい
  • 股関節が硬く、正座やしゃがむことが困難
  • 足を引きずるように歩いてしまう(跛行)
  • 朝のこわばりや可動域の制限を感じる

原因

股関節の痛みや変形の主な原因には、以下が挙げられます。

  • 加齢に伴う関節軟骨のすり減り
  • 先天性・発育性の股関節形成不全(特に女性に多い)
  • スポーツや転倒による外傷・過負荷
  • 関節リウマチや感染症による炎症
  • 筋肉のアンバランスや柔軟性の低下

代表的な股関節の疾患

変形性股関節症

関節の軟骨がすり減ることで炎症や骨の変形を引き起こし、股関節痛や可動域の低下をもたらします。中高年の女性に多く見られます。

臼蓋形成不全

先天的または発育段階で股関節のかぶりが浅いことで、関節に負担がかかりやすく、将来的に変形性股関節症に進行しやすくなります。

股関節唇損傷

関節の縁を囲む「関節唇」が損傷することで、運動時の痛みやひっかかり感が生じます。スポーツ愛好家にも多い障害です。

大腿骨頭壊死症

大腿骨頭の血流障害により、骨の一部が壊死し、進行すると関節が変形する疾患です。ステロイド使用歴やアルコール多飲者に見られることがあります。

関節リウマチ・感染性関節炎

股関節に炎症が起こることで痛みや腫れが生じます。早期発見・治療が不可欠です。

治療方法

当院では、一般的な保存療法から最先端の再生医療まで、患者様の状態に合わせた最適な治療法をご提案しています。

保存療法

内服薬・湿布の処方

炎症や痛みを抑え、日常生活での負担を軽減します。

ヒアルロン酸注射

関節の潤滑性を高め、摩擦や炎症を緩和します(股関節内注射)。

理学療法(リハビリテーション)

筋力強化や柔軟性改善を通じて股関節の安定性と可動域を高めます。

装具療法

体重の負担を減らすための杖やインソールなどを使用します。

再生医療(当院の専門治療)

当院では、股関節の治療に対してPRP療法および幹細胞治療を積極的に導入しています。手術を避けたい方や、より自然な回復を望む方におすすめです。

PRP療法(多血小板血漿療法)

ご自身の血液から高濃度の血小板を抽出し、患部に注入することで組織の修復・再生を促進。股関節唇損傷や変形性股関節症の初期に高い効果が期待できます。

幹細胞治療(自己脂肪由来)

患者様自身の脂肪から採取した幹細胞を股関節に注入し、軟骨や組織の再生を促す次世代型治療です。特に初期〜中等度の変形性股関節症に対して効果が期待されており、関節温存を希望される方に最適です。
※ 再生医療は自由診療となります。治療の適応・費用・効果など、詳しくはカウンセリング時に丁寧に説明いたします。

手術療法(重度の変形・壊死などに対して)

当院では、クリニック内での手術は行なっておりません。手術をご希望の患者様、あるいは保存治療で十分な効果が得られず手術での症状軽減が期待できる患者様は、治療実績と医学的根拠を兼ね備えた病院へ紹介させて頂きます。

人工股関節置換術(THA)

関節が大きく損傷・変形している場合、人工関節に置き換える手術を行います。痛みの軽減と日常生活の質の向上が期待されます。

骨切り術

骨盤や大腿骨頭の骨切り・回転を行い、股関節の被覆面積を増やしたり、残った良好な部分をうまく利用することで自己の関節を温存する手術です。

股関節の痛みでお悩みの方へ

「年齢のせい」と思って痛みを我慢していませんか?
股関節の疾患は、早期に正確な診断と適切な治療を行うことで、進行を防ぎ、より長くご自身の関節を保つことが可能です。再生医療などの最新治療にご興味のある方も、ぜひ一度当院までご相談ください。

Tenjin Toya Clinic

天神トオヤクリニック

〒810-0004 福岡市中央区渡辺通5-24-32
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地下鉄七隈線 天神南駅 1番出口から徒歩1分

整形外科
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