Hand 手でお悩みの方

日常生活において、手は「つかむ」「握る」「押す」「書く」「操作する」など、あらゆる動作に使われる重要な器官です。わずかな痛みやしびれでも生活の質に大きく影響します。当院では、手の不調に対して、保存療法から再生医療（PRP療法・幹細胞治療）、必要に応じた手術まで、患者様に最適な治療をご提案します。

主な症状

原因

手の障害は以下のような原因で起こります。

代表的な手の疾患

ばね指（弾発指）

指の腱が通る腱鞘が炎症を起こして狭くなり、指の曲げ伸ばしで「引っかかり」や痛みが生じる疾患。更年期や糖尿病の方に多くみられます。

手根管症候群

手のひら側の神経（正中神経）が手首で圧迫されて、親指から薬指にかけてのしびれや筋力低下が起こります。妊娠期や更年期の女性、PC作業が多い方に多く見られます。

母指CM関節症（母指の付け根の変形性関節症）

親指の付け根（CM関節）が変形し、つまみ動作やドアノブを回す動きで強い痛みが出る疾患。

ドゥケルバン病（狭窄性腱鞘炎）

親指を動かす腱が炎症を起こし、手首の親指側に痛みや腫れが出ます。

関節リウマチ

自己免疫により手の関節に慢性的な炎症が起き、腫れや変形、機能障害を引き起こす疾患。

治療方法

症状の程度や疾患の性質により、保存療法、再生医療、手術療法の中から適切な治療を選択します。

保存療法（初期治療）

内服薬（鎮痛剤、抗炎症薬など）

痛みや炎症の緩和を図ります。

装具療法（サポーター・スプリント）

手首や指の安静を保ち、炎症の進行を防ぎます。

注射療法（ステロイド注射など）

炎症が局所的に強い場合、即効性のある治療が可能です。

理学療法・作業療法

可動域訓練や筋力強化、生活指導などを行います。

再生医療（当院の特色ある先進治療）

保存療法で効果が乏しい慢性腱障害・関節障害には、PRP療法や幹細胞治療が効果的です。

PRP療法（多血小板血漿療法）

自己血液から高濃度の血小板を抽出し、患部に注入。腱や関節の修復・再生を促進します。ばね指やCM関節症などに対応可能です。

幹細胞治療（自己脂肪由来幹細胞）

組織の再生能力を活用した最先端治療。変形性関節症や難治性腱障害に高い効果が期待できます。
※ いずれも自由診療（保険外）です。診察時に詳しくご案内いたします。

手術療法（症状が進行した場合）

当院では、クリニック内での手術は行なっておりません。手術をご希望の患者様、あるいは保存治療で十分な効果が得られず手術での症状軽減が期待できる患者様は、治療実績と医学的根拠を兼ね備えた病院へ紹介させて頂きます。

腱鞘切開術（ばね指・ドゥケルバン病）

腱の通り道を広げてスムーズな動きを回復させます。

手根管開放術（手根管症候群）

圧迫されている正中神経の通り道を広げる手術です。

関節固定術や人工関節置換術

関節の変形が重度な場合に、痛みを軽減し機能を回復させます。

手の不調をそのままにせず、早めの診断を

「なんとなく使いづらい」「しびれがある」「朝だけ痛い」――そんな軽度の症状でも、原因に応じた治療で改善できます。当院では、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療も取り入れ、手の痛みに対する幅広いアプローチが可能です。
長引く手の不調がある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。